CHAPTER 07 · TOPIC 03
Fisher Z変換と相関係数の比較
相関係数を正規化し、母相関の信頼区間と独立二群の相関差を推測します。
標本相関係数rの標本分布は、特に|ρ|が大きいと非対称で分散もρに依存します。Fisher Z変換はrを実数全体へ写し、分布をより正規かつ分散一定に近づけ、信頼区間や相関係数の比較を可能にします。
Fisher Z変換#
標本相関
母相関
逆変換
ρが指定値に等しいかを検定する#
仮説
Z統計量
ρ₀=0の検定には前頁のt検定が正確な標準法です。Fisher Zは非零の指定値、信頼区間、独立相関の比較で特に有用です。
母相関の信頼区間#
下限
上限
r尺度へ戻す
独立二群の相関を比較する#
仮説
各群を変換
差の標準誤差
比較Z
この二群式を使えない場合#
- 同じ対象から得た二つの相関など、相関係数が互いに依存する
- 二相関が一つの変数を共有する
- クラスター、反復測定、重み付き標本がある
- Pearson相関の仮定が著しく破れている
- Spearman相関へ標準誤差式をそのまま流用する